腓骨筋腱脱臼

2014.08.02 | Category: 疾患・症例解説

 
 

腓骨筋腱脱臼

 

最近いらした患者様の症例を紹介します。

 

 

(患者情報)

 

高校生で、陸上部所属。連日ハードな練習を頑張ってこなしている女の子です。

以前から捻挫はクセになっていて、足関節は不安定。過去にシンスプリントアキレス腱炎で治療をうけていたことがあり、来院は久しぶりでした。

 

 

(自覚症状)

 

ここ数週間で外踝(そとくるぶし)のあたりが痛いことがある。また、以前から練習で走っているとコリッとするような感じがすることがあり、痛みが出るときと出ないときとがあった。痛みが強烈ではなく、負傷(疼痛発生)と寛解を繰り返していた。

 

 

(来院までの経緯)

 

大会が近く、練習もハードになり痛みが出やすくなったため大事をとって整形で検査をした。
検査の結果、「腓骨筋腱脱臼」と診断され、今は保存療法で様子をみるが大会が終わりオフシーズンに入ったら手術を勧められた。
医師からは、痛かったら無理をしないようにとの指示と湿布の処方。また、整骨院などでの腓骨筋を含む下腿筋群全体の筋緊張をとるように、との指示があり当院を受診。

 

 

(腓骨筋腱脱臼とは?)

腓骨筋の走行:

腓骨筋は長・短二種類の腓骨筋があります。脱臼を起こすのは殆ど長腓骨筋になります。
脛骨(下腿)の外側から足関節外顆(外くるぶし)外側をひっかけるように走行し、第四中足骨付近に付く筋肉です。

 

 

脱臼を起こすと?:

 

急性期には外踝(外くるぶし)へ腫脹などの炎症がおきて疼痛が発生します。脱臼しても腱が自然に整復されていることも多く、足関節捻挫に似た症状を呈するため注意が必要です。
鑑別は足関節を30°底屈かつ内反位として、第五中足骨を圧迫して腓骨筋腱を引出して脱臼を誘発する方法があります。

 

 

長腓骨筋

 

 

 

治療:

 

脱臼をおこしてから長時間経過したケースや、再発を繰り返す場合は手術をおこなうケースが多いようです。

また、ケガをして二週間以内であれば保存療法にて固定を行い、その後筋力訓練・ストレッチなどで様子をみることが多く、腓骨筋および足関節の柔軟性が非常に重要なので、運動後のストレッチやテーピングによる固定で予防するのが望ましいです。

 

当院では筋の緊張緩和と股関節の柔軟性も確保し、なるべく負荷のかからない身体づくりのためストレッチやテーピングでの固定を指導しました。また、テーピングはアーチサポートも取り入れておこないました。

無事に大会を終えれるように全力でサポートしていきたいと思います。

今回は医師の診断後の受診でしたが、発生機序と痛み・炎症部位が足関節捻挫と似ているため受傷後初受診が当院であった際に、きっちりと精度の高い鑑別ができるように改めて気を引き締めていこうと思わされた症例でした。

当院へのアクセス情報

所在地〒982-0805 宮城県仙台市太白区鈎取本町1-21-1
イオンスーパーセンター鈎取店2F
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電話番号022-243-2523
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