Blog記事一覧 > 四十肩・五十肩(肩関節周囲炎) > 四十肩・五十肩 病態と種類

四十肩・五十肩 病態と種類

2014.10.23 | Category: 四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)

 
 

肩関節周囲炎いわゆる四十肩・五十肩

 

前回は肩関節の構造について書きましたが、今回は肩関節周囲炎いわゆる四十肩・五十肩といわれる疾患の病態と種類を書いていきます。

 

 

四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)の病態

 

四十肩・五十肩は肩関節を構成する軟部組織の変性で痛み(炎症)が発生することが多いです。

以前に「四十肩・五十肩(肩関節周囲炎) 肩関節とは ⇒コチラ」で書きましたが、肩は複数の関節の連動でスムーズな動作が成り立っており、この連動バランスが崩れることで炎症が発生して痛みとそれによる動作の制限が発生します。

以前は40~50代の方に多かった疾患ですが、現在はパソコン作業やスマートフォンの普及で、姿勢が乱れて肩こりを悪化させて発生することが多く、発症年齢も様々です。
 

 

四十肩・五十肩 特徴的な症状

 

四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)

 

四十肩・五十肩の疼痛発生の特徴は、先に挙げた生活習慣などでの変性・連動性の破綻を背景にして、

 

誘因なく出現可動域制限を伴って増強徐々に改善

 

という経過をたどることが多いです。

「痛みが消えた=治った」ともいいきれず、「炎症が沈静化し痛みを感じなくなった=組織の拘縮が完成した」といったほうがいいかもしれません。

痛みは炎症によるものと筋肉のスパズムによるものと考えられており、この痛みが消えるまでの期間は発症状態により個人差はありますが、長いと1年以上かかる場合もあります。

 

痛みの強い時期を「炎症期」、痛みが和らぎ組織が固まっていく時期を「拘縮期ないし凍結期」といったり、拘縮した肩を「凍結肩」などといい表したりもしますが、今現在の定義は以下の状態を指します。

 

痛みがある動きにくい肩の状態全体を広い意味で「肩関節周囲炎」

 

疼痛と拘縮を伴うものを肩関節周囲炎のなかの「癒着性肩関節炎(凍結肩)」

 

 

凍結肩は、肩関節の動きをよくするために潤滑剤を生成する袋である肩峰下滑液包や関節を包む袋である関節包が、筋肉をはじめとした周囲組織と癒着をおこしてしまう状態を指します。

 

典型的な症状として、

 

・有痛性による関節の可動域制限
  (特に結髪・
結滞動作)

・夜間痛

 

の二つがあげられることが多いですが、炎症・変性が起こった部位によっては必ず出るともいいきれません。
 

 

結髪・結帯動作

 

結髪・結帯動作肩関節の多様に動く方向の中で、結髪・結滞動作は変性・炎症が発生しやすい部分に負荷がかかりやすいため制限が出やすい動作であるといえます。
また、結髪・結帯動作は
肩関節の複合動作であり、様々な微調整を筋肉が行わなければならず、筋肉の伸縮性・連動性が確保されていなければ難しい動作であるため、障害されやすくなります。

 

 結髪

 屈曲+外転+外旋

 

 結帯

 伸展+内転+内旋

 

 

 

夜間痛

 

人は安静時(睡眠時やリラックス時)には副交感神経が優位になり、身体の組織修復・栄養の吸収などを行って調子を整えています。

この際、血管が拡張するという性質があり、これによって関節組織の内圧が上がり「夜間痛」が発生するといわれています。

 

また、肩甲骨には烏口突起と肩峰部を結ぶ烏口肩峰靭帯があり、その中を棘上筋が通っています

この部分で烏口肩峰靭帯の肥厚や炎症・骨棘などにより、圧力が上がることで痛みが発生します。立位・座位では腕の重みで下垂しており、この棘上筋が通るトンネル部分が広くなるので痛みが出にくいのですが、仰向け時はこのトンネル内が狭くなるので、血管の拡張と合わさって痛みを起こしやすくなります。

 

多くは棘上筋と肩峰下滑液包の癒着でみられます。これについては「肩峰下滑液包炎」の項で詳しく解説していこうと思います。

 

また、肩の変性は関節が前方に捻じれてくる「巻き肩」の状態になりやすく、仰向けの体勢で床と肩の間に隙間ができた状態では常に重力や布団の重みが加わるため、これも痛みをつよくさせる原因のひとつになります。このような場合はタオルなどを下に入れて隙間をなくすことでラクになることがあります。

 

この時に抱き枕などを利用して肩に腕の重みがかからないようにするとより一層効果的です。
また、横向きで肩を下にした場合も自身の体重で圧迫力が加わり、関節の内圧が上がるので同様に痛みがおきやすいので注意が必要です。

 

四十肩・五十肩になったことがある方ではこの動作の制限・痛みはもちろん辛いのですが、何よりも「夜間痛で寝れない」ことが1番といわれる方がほとんどです。

 

四十肩・五十肩寝る体勢

四十肩・五十肩寝る姿勢2

 

 

四十肩・五十肩 種類

 

肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)は「肩関節周囲に起こる炎症、それによる痛み・制限がおこる疾患の総称」であり、変性・炎症がおこる部位でそれぞれ疾患名が変わります。

 

肩関節周囲炎

 

上腕二頭筋腱炎  詳細はコチラ

 

腱板炎および腱板断裂

 

肩峰下滑液包炎  詳細はコチラ

 

石灰沈着性腱板炎

 

肩峰下インピジメント症候群

 

 

これらを総じて四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)といわれます。これらを調べる徒手テスト法があり、鑑別をおこなっていきます。
これらについては、後に個別症例と一緒に解説していこうと思います。

 

 

                         

 

 

もみの木整骨院仙台鈎取店では、「揉みほぐし」希望で来られた患者様でも、肩のパフォーマンス状態をチェックしお伝えするようにしています。自覚症状ではただの「肩こり」だと思っていても、組織の変性や筋のパフォーマンスが低下して周囲組織で代償がおきていれば、今は痛みがなくても痛みが急におきる可能性がある「肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)予備軍」といえます。もし気になる場合は気軽にお問合せ下さい。

 

仙台市太白区仙台南インター近くにありますイオンスーパーセンター鈎取店2Fの、もみの木整骨院仙台鈎取店では四十肩五十肩に限らず、むちうちをはじめとした交通事故治療や、ぎっくり腰などの腰痛症状、頭痛など様々なお身体の不調をケア・サポートしております。ぜひご来院下さい!

 

当院へのアクセス情報

所在地〒982-0805 宮城県仙台市太白区鈎取本町1-21-1
イオンスーパーセンター鈎取店2F
駐車場イオンの駐車場をご利用下さい(多数あり)
予約お電話でのご予約が可能です
電話番号022-243-2523
休診日なし


イオンスーパーセンター 鈎取店 館内マップ